沖縄でよくみかける「月桃」という植物をご存知ですか?
月桃とは熱帯や亜熱帯などに分布するショウガ科ハナミョウガ属のハーブです。日本では九州南部~沖縄にかけて自生しています。
沖縄ではそこら中に自生してたり、家庭で栽培されていたりと沖縄県民に古くから親しまれている植物です。
沖縄の方言では「サンニン」と呼ばれています。
この記事では、月桃について詳しく紹介します。
月桃の花や実について
月桃は、地下茎が地面を這って広がり、草丈は2~3mの高さに生長します。
花は初夏、4月下旬頃から咲き始めます。4~6cmくらいの茎頂の下垂する提灯のように白やピンク色のつぼみの可愛らしいお花が咲きます。
とてもみずみずしく、まるで桃の実のような姿をしていることから「月桃」という名前がついたと言われています。
種子は、生薬として健胃整腸に効くとされています。
月桃の効能や効果は?
月桃には、さまざまな効果があります。
- 消臭作用、抗菌作用、防虫作用があると言われているため、細かくちぎった葉っぱを袋詰めにし、タンスの中などに入れて防虫剤として沖縄では古くから使われていました。
- 抗酸化作用によるエイジングケア効果が期待できるため、コスメの原材料として注目されています。
- 香りによるリラックス効果があるため、精油を抽出してアロマオイルとしても人気です。
- 根茎や種子部分は、生薬として健胃整腸作用があります。
こんなにいくつもの効能がある「月桃」をよく見かけるのも納得ですね。
月桃を使ったさまざまな商品
月桃には驚くほど、さまざまな効果があります。沖縄では、たくさんの商品が開発・販売されています。
伝統行事に使われるお菓子。1年の厄払いと子供の健やかな成長を祈願する行事に使われる、月桃の葉で包んで蒸したお餅(ムーチー)
抗酸化作用が高いので、月桃茶やお酒の原材料にも使われています。
また防虫効果があるため、繊維としてかりゆしウェアや、繊維の丈夫さを生かし ハガキや便箋などの紙製品も作られています。
アンチエイジング効果も高いため、オーガニックコスメも人気です。